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白鳥浩

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法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

大阪・泉南市で、平成生まれの全国で最年少の市長が誕生したという。 当選した山本優真氏には、市民の声をしっかりと反映した政治を行っていただきたいが、それよりも大きな意味がこの選挙にはあったのではないだろうか。 選挙における投票率は、一般に若年層が低く、高齢者になるほど高くなる傾向が伝えられてきている。この若年層の低投票率のひとつの理由として述べられるのが「自分たちの世代の代表が候補者としていない」ということが、しばしば述べられる。 なるほど、若い世代の声を代弁する人がいないということを理由として、政治や選挙に関心が持てないということだろう。しかし、こうした平成生まれの若い市長が誕生することで、若い世代も政治に関心を持つきっかけとなるのかもしれない。 夏の参院選にもこうした若年層の代表が、世代の感覚を訴えて出馬することを期待したい。若い人たちの政治への関心の向上のために必要なことだろう。

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コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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