最低賃金で働くのはどこの県でも女性が多い。最低賃金をあげることは「ねばつく床」とよばれる、最低賃金にはりついてなかなか上がらない年収の問題を底上げします。男女の賃金格差是正は「ガラスの天井」だけではない。「ねばつく床」についても対策しなければいけない。「新しい資本主義」では「男女賃金格差の是正」として「企業が自社の男女の賃金格差を開示すること」が入っています。そこでまず見える化ができる。そちらは「ガラスの天井」へのアプローチにも有効です。両面での対策が必要です。
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コメンテータープロフィール
東京生まれ、慶応義塾大学。中央大学ビジネススクール MBA、少子化、働き方改革、ジェンダー、アンコンシャスバイアス、女性活躍、ダイバーシティ、働き方改革などがテーマ。山田昌弘中央大学教授とともに19万部超のヒットとなった著書「婚活時代」で婚活ブームを起こす。内閣府「男女共同参画重点方針調査会」内閣官房「第二次地方創生戦略策定」総務省「テレワーク普及展開方策検討会」内閣官房「働き方改革実現会議」など委員を歴任。著書に「ハラスメントの境界線 セクハラ・パワハラに戸惑う男たち」「御社の働き方改革、ここが間違ってます!」「『逃げ恥』にみる結婚の経済学」「女子と就活」「産むと働くの教科書」など多数。