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櫻井裕一

櫻井裕一認証済み

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元警視庁警視/元指定広域技能指導官

報告

解説今回の暴力団幹部の逮捕は、トクリュウ犯罪の裏には暴力団組織が関与していることを裏付ける結果となりました。 暴力団組織は、暴対法施行以降それまでの資金源として、企業からの恐喝や飲食店からのみかじめ料、用心棒代等の獲得活動を主としていましたが、警察の取り締まりなどによりその活動が封じられた。 その結果として、今は、闇バイトで実行犯(かけ子・受け子・出し子・回収役・運搬役・実行役)を募り、トクリュウグループを構成し、特殊詐欺や強盗事件を指示し資金源を獲得している状況が分かります。 実際、実行犯や出し子受け子は使い捨ての駒としてやらせるだけのことであり、闇バイトに応募すると言うことは、暴力団組織の資金源活動に加担しているだけと言うことを理解して欲しい。 更に、闇バイトに応募してしまった若者に対しては、暴力団の資金源獲得の為の犯罪に手を染める前に勇気を持って警察に相談することをしていただきたい。

コメンテータープロフィール

櫻井裕一

元警視庁警視/元指定広域技能指導官

元警視庁警視。1977年に警視庁入庁後、各階級において一貫して組織犯罪対策に従事。反社会的勢力集団、外国人犯罪集団、違法薬物犯罪集団等、組織的に行われる数々の凶悪事件、詐欺事件、薬物事件、企業恐喝事件等の現場に対峙し、解決への対応指揮を行う。日本屈指の繁華街を管轄する新宿署、渋谷署で組織犯罪対策課の課長も経験。2018年、警視庁警視にて組織犯罪対策部組織犯罪対策第四課で退官。STeam Research & Consulting株式会社を設立、現職。2021年11月に小学館新書から『マル暴 警視庁暴力団担当刑事』を刊行。講談社「現代ビジネス」での連載ほか、メディアへの出演、講演多数。

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