補足東京に生まれた私が初めて今いくよ・くるよの漫才を観たのは1980年のMANZAIブームの前年である79年に放送された『ヤングおー!おー!』という番組だった。 京唄子の口調を思わせるツッコミのいくよさんがキューピー人形のように目をクリクリとさせたくるよさんをズケズケとイジり倒し、ネタのラストでくるよさんがデップリとしたお腹を「パン!パン!」とイイ音をさせて叩いてみせた時のインパクトは、45年経った今も忘れることが出来ない。 それから間もなく巻き起こったMANZAIブームに乗ることが出来た女流漫才コンビは今いくよ・くるよと、春やすこ・けいこの二組だけだった。 その後、徐々にくるよさんの衣装がド派手になっていき、2015年にいくよさんが亡くなるまで、吉本の大看板として長きにわたって活躍された。 今頃、天国で相方のいくよさん、師匠の今喜多代さんらとの再会を果たし、一門会でも開いているに違いない。
コメンテータープロフィール
江戸川大学教授。高校1年で中退後、ジャニーズのオーディションに合格するもダンスについていけず断念。落語家修業、出川哲朗と共に山田洋次監督作品三本出演、コミックバンドを経て「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」で放送作家に。植木等コンサート演出、お笑い事務所経営、お笑い雑誌監修も手掛けたほか、お笑い評論家として活動。お笑い、アイドル、ストリップ、浅草芸能に関する新聞雑誌・ネット記事への執筆・コメント、TVラジオ出演、講演、レジェンド芸人・喜劇人や昭和アイドルへのインタビュー取材も多数。ジャニー喜多川氏の作・演出舞台作品の大半を観劇。著書に「ジャニーズお笑い進化論」「ニッポンの爆笑王100」など。
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