補足長きにわたって吉本新喜劇の笑いを支えた桑原和男さんが87歳で亡くなられたとのこと。 桑原さんと言えば、お婆さん姿での登場時に入口のところで立ち止まって「ごめん下さい」「どなたですか」「〜の桑原和子です」「お入り下さい」「ありがとう」と一人で二人分のセリフのやりとりを言ってから入ってくるギャグや、芝居の途中で「ツィゴイネルワイゼン」のBGMが流れると大袈裟に「神様、神様〜」と天に向かって自分の置かれた状況や吉本の支払いの悪さや観客への感謝などを滔々と述べた後に「ご静聴ありがとうございました」の一言で一人芝居のくだりを終わらせるギャグのパターンなどが懐かしく思い出されます。 桑原さんは間(ま)の取り方や外し方が絶妙で、常に飄々として押しつけがましさが微塵もなく、演技のメリハリで新喜劇のお芝居を引き締める役割も担っていました。 謹んで、桑原和夫さんのご冥福を心よりお祈り致します
コメンテータープロフィール
江戸川大学教授。高校1年で中退後、ジャニーズのオーディションに合格するもダンスについていけず断念。落語家修業、出川哲朗と共に山田洋次監督作品三本出演、コミックバンドを経て「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」で放送作家に。植木等コンサート演出、お笑い事務所経営、お笑い雑誌監修も手掛けたほか、お笑い評論家として活動。お笑い、アイドル、ストリップ、浅草芸能に関する新聞雑誌・ネット記事への執筆・コメント、TVラジオ出演、講演、レジェンド芸人・喜劇人や昭和アイドルへのインタビュー取材も多数。ジャニー喜多川氏の作・演出舞台作品の大半を観劇。著書に「ジャニーズお笑い進化論」「ニッポンの爆笑王100」など。
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