見解全国平均よりも高齢化した地域における大地震というだけに、素朴に過去の地震被害や政策と比較するのは難しいが、今回の地震後の政策と選択には理解が追いつかないものが少なくない。どのような合理的理由があるのか、なぜ（小学生や高校生ではなく）中学生の集団避難なのか、家族ごと避難というわけにはいかないのかなど本記事に限らず、隔靴掻痒というべきか表層にとどまり掘り下げが十分ではないように思える報道も少なくない印象だ。
コメンテータープロフィール
博士（政策・メディア）。専門は社会学。慶應義塾大学総合政策学部卒業。同大学院政策・メディア研究科修士課程修了。同後期博士課程単位取得退学。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科助教（有期・研究奨励Ⅱ）、独立行政法人中小企業基盤整備機構経営支援情報センターリサーチャー、立命館大学大学院特別招聘准教授、東京工業大学准教授等を経て2024年日本大学に着任。『メディアと自民党』『情報武装する政治』『コロナ危機の社会学』『ネット選挙』『無業社会』（工藤啓氏と共著）など著書多数。省庁、地方自治体、業界団体等で広報関係の有識者会議等を構成。偽情報対策や放送政策も詳しい。10年以上各種コメンテーターを務める。
