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岡本孝司

岡本孝司

認証済み

東京大学教授

報告

見解原子力発電は、脱炭素社会と産業発展を両立させるために必要な技術であり、中国などを始め世界中で積極的に建設が進められています。 一方で、燃料が燃えた後の燃えかすである、高レベル放射性廃棄物の処分は、世界中で研究開発が進んでいます。例えば、中国では甘粛省北山で研究が進められています。 地層処分は、安定な地層に埋めることで、人間社会から隔離し、放射能の減衰を待つ方法です。300mよりも深い地面の下はとても安定で、100万年単位で安定な場所がほとんどです。このような場所は、地震の影響もほとんどありません。但し、断層や火山など、安定ではない場所もあります。候補地が安定な場所かどうかを確認するために、じっくりと時間をかけて調査をしていきます。そのための第一段階が文献調査です。脱炭素社会の為にも、数多くの場所で調査が進められることが望まれます。

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コメンテータープロフィール

専門は原子力工学。東京大学大学院工学系研究科原子力専攻教授。東京大学にて、30年以上にわたり原子力安全、原子力熱流動などの研究教育に従事。月刊誌エネルギーレビューに、コラム「原子力何でもQ&A」を10年以上にわたり連載中。

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