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岡本孝司

岡本孝司

認証済み

東京大学教授

報告

補足福島第一原子力発電所2号機の格納容器内に通じる穴は、極めて放射線量が高く、遠隔のロボットによる通路の掃除が進められてきました。通路の外側でも、作業員の皆さんは、極めて短時間しか作業できません。このような苛酷な環境下で、X-6ペネと呼ばれる直径60cm程度の穴を塞いでいた物体を切断したり、押し込んだりして、きれいに掃除する事が出来ました。大変な作業でしたが、廃炉への準備が少し進みました。 この後、釣り竿の先にサンプリング装置をつけて、デブリのサンプルを取り出します。また、その後アーム型ロボットを入れて、複数個所でのサンプルを行う予定です。先日1号機では、ドローンが格納容器内を飛んで映像を撮影してきました。X-6ペネという穴が開きましたので、3号機でもドローンを使った調査や、サンプリングなども計画されていくと思います。廃炉は少しづつ前進しています。

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コメンテータープロフィール

専門は原子力工学。東京大学大学院工学系研究科原子力専攻教授。東京大学にて、30年以上にわたり原子力安全、原子力熱流動などの研究教育に従事。月刊誌エネルギーレビューに、コラム「原子力何でもQ&A」を10年以上にわたり連載中。

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