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岡本孝司

岡本孝司認証済み

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東京大学教授

報告

解説まだ情報が十分ではありませんが、カメラ自体の耐放射線性は考慮されていたと思いますので、電源ケーブルか信号ケーブルのどこかが断線したか、コネクタがずれたかの可能性があると思われます。 デブリのある場所は極めて高線量ですので、カメラがないと何もわかりません。複数のカメラがありますので、故障していない他のカメラでの作業ができる可能性などを含めて検討されると思います。むつかしい場合には、装置を取り出して、カメラの修理をすることになりますが、カメラや吊り下げ装置は、放射性物質に汚染されているため、修理作業も簡単ではありません。コネクタのずれ程度であれば、すぐに復旧できるでしょうが。。。 時間がかかっても構わないので、安全第一で、デブリ取り出しにチャレンジをしていただきたいと思います。なお、環境への影響は全くありません。原因を究明して、じっくりと、やり直すことが重要です。

コメンテータープロフィール

専門は原子力工学。東京大学大学院工学系研究科原子力専攻教授。東京大学にて、30年以上にわたり原子力安全、原子力熱流動などの研究教育に従事。月刊誌エネルギーレビューに、コラム「原子力何でもQ&A」を10年以上にわたり連載中。

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