Yahoo!ニュース

大元隆志

大元隆志認証済み

認証済み

CISOアドバイザー

報告

見解本件は元々は2024年5月23日に、各社から発表された件となりますが、当時の発表や報道は「メールの宛先のCCに本来送るべきでない競合他社が含まれていた」など、メール誤送信を想起させる報道となっていました。また、当初は情報の不正利用は無いとされていました。 しかし、調査が進むにつれてヒューマンエラーや、杜撰な情報管理というレベルではなく「損保社員が代理店に出向した際、他社の契約者情報を自社に伝えていた」と言った、計画的な行為であった疑いが持たれています。 今後金融庁による精査が行われるとのことです。 保険に関する情報は個人の収入状況などを知る手がかりともなりますので、このような情報管理の有り方では富裕層のリストを犯罪グループに横流しされるリスクも想起されます。 自分達の扱う情報がどれだけの価値があり、流出した時に契約者にどのようなリスクがあるのかを再考頂きたく思います。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった150

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 森井昌克

    神戸大学 名誉教授

    解説記事にあるように250万件の顧客情報漏えいが今になって発覚したわけではありません。以前から保険業者か…続きを読む

コメンテータープロフィール

通信事業者用スパムメール対策、VoIP脆弱性診断等の経験を経て、現在は企業セキュリティの現状課題分析から対策ソリューションの検討、セキュリティトレーニング等企業経営におけるセキュリティ業務を幅広く支援。 ITやセキュリティの知識が無い人にセキュリティのリスクを解りやすく伝えます。 受賞歴:アカマイ社 ゼロトラストセキュリティアワード、マカフィー社 CASBパートナーオブ・ザ・イヤー等。所有資格:CISM、CISA、CDPSE、AWS SA Pro、CCSK、個人情報保護監査人、シニアモバイルシステムコンサルタント。書籍:『ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦』など著書多数。

大元隆志の最近のコメント