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中北浩爾

中北浩爾

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政治学者/中央大学法学部教授

報告

見解立憲民主党は何をしたいのか全く見えません。ここまで岸田政権を批判していて内閣不信任案の提出に躊躇しているとは、理解に苦しみます。 立憲民主党と共産党が内閣不信任案賛成、国民民主党が反対に回り、野党の足並みが乱れれば逆効果になりかねないというロジックも不思議。12月7日、立憲民主党の岡田幹事長は、共産党の小池書記局長らとともに、市民連合の「政策要望書」を受け取り、一緒に写真におさまりました。市民連合を間に挟んでいるとはいえ、事実上の政策協定です。この場には国民民主党が出席しませんでしたが、共産党との野党共闘(連携)に公然と踏み込んだわけです。 国民民主党との関係を優先するのか、それを犠牲にしてでも共産党との候補者調整を前に進めるのか、立憲民主党は揺れ動いているように見えます。こんなに腰が定まらないと、政権交代を訴えても虚しく響くだけ。野党第一党であれば、もっとしっかりして欲しいものです。

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    日本若者協議会代表理事

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コメンテータープロフィール

中北浩爾

政治学者/中央大学法学部教授

専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。

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