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中北浩爾

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政治学者/中央大学法学部教授

報告

解説日本共産党は革命のために民主集中制が必要だと主張し、分派の禁止を規約に書き込んでいます。この民主集中制がパワハラの温床であることを、映像と音声で示したのが、今回の党大会での田村氏の「結語」の演説でした。是非、動画で見てみてください。演壇から一方的に延々と糾弾され、1000人もの代議員が拍手するなかで着席していたであろう大山氏の心境を思うと、私自身、気持ちが落ち込みました。 一週間ほど前の1月11日、7名の党員が匿名で記者会見を行い、理不尽な党員除名の撤回やハラスメント対策などを求めました。こちらもYoutubeで見ることができます。そこでは、党内でハラスメントが起きているという訴えが実例をもってなされました。今回の党大会では、この訴えが本当であることが明らかになりました。 民主集中制は、そもそもソ連発の暴力革命のための組織原則。今の時代、もっと自由で開かれた党組織に変えるべきでしょう。

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コメンテータープロフィール

中北浩爾

政治学者/中央大学法学部教授

専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。

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