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中北浩爾

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政治学者/中央大学法学部教授

報告

解説予想された通り、決選投票の末、野田氏が勝利しました。野田氏が勝利したのは有権者の間で支持が高く、来たる衆院選に向け、「選挙の顔」として期待されたのでしょう。それだけでなく、政権を担いうる党になるべく態勢を強化することが不可欠です。 まずは人事。誰を幹事長に起用するかが注目です。第1回投票での地方票は、野田氏が139ポイント、枝野氏が123ポイントと僅差でした。地方議員や党員・サポーターといった足腰の部分では、リベラル派が強い。決選投票の国会議員票についても、野田氏72、枝野氏63と、僅差。党内融和を図るのであれば、枝野氏や辻元清美氏の起用が検討されるべきでしょう。 衆院選が近いと予想される以上、他の野党との連携の構築が急務。国民民主党と緊密に選挙協力することは最も重要ですが、維新や共産党などとも可能な限り候補者調整を行うべきです。大物の「裏金」議員に対して、野党統一候補を立てられるか。

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コメンテータープロフィール

中北浩爾

政治学者/中央大学法学部教授

専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。

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