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中北浩爾

中北浩爾

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政治学者/中央大学法学部教授

報告

国民民主党の玉木代表の発言は首尾一貫しているのか、疑問です。なぜなら、立憲民主党の泉代表が、5月15日のBSフジの番組で共産党との選挙協力について「やらない」と発言した後も、立憲民主党との候補者調整に否定的な態度を示していたからです。例えば、5月24日に会談した連合の芳野会長から立憲民主党との候補者調整を求められても、玉木代表は受け入れませんでした。 立憲民主党の泉代表は、元々同じ政党であり、いずれも連合の支援を得ている国民民主党との選挙協力を第一に追求していましたが、玉木代表が応じないため、共産党を含む野党間の候補者調整に舵を切らざるを得なかったというのが、この間の経緯です。 玉木代表は「立民が共産党と組むなら、候補者調整や選挙協力はできない」と発言したようですが、立憲民主党が共産党と組まないのであれば、選挙協力に応じるのでしょうか。お聞きしたいものです。

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  • 白鳥浩

    法政大学大学院教授/現代政治分析

    国民民主党の玉木代表は、衆院選巡り立憲民主党が候補者調整を呼びかけたことに対してそれを拒否した。 国…続きを読む

コメンテータープロフィール

中北浩爾

政治学者/中央大学法学部教授

専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。

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