見解脱毛エステに限らず、かなり先までのサービス料金を前払いすることによる大幅割引、といったサービスは、こうした倒産による回収不能のリスクが必ずある、ということを憶えておいていただきたい。一括前払いとは、顧客を囲い込むためが最大の目的ではあるが、業者の資金繰りが苦しいため、割引してでもお金を先に集めたい、という危険信号である場合も散見される。割引率を金利だと思って考えてみれば、3割引きだとすれば、金利30%でも借りたい、とおいう状況にある、という解釈も出来る。すべてがそうとは限らないが、こうした会社の中から資金繰り破綻は発生している。こうした会社を消費者が見極めることは極めて難しいため、一般的な金利水準より、かけ離れた割引を提示する業者に関しては、安易に判断せず、周囲の金融や経済に詳しい大人に相談してから判断することを強くお勧めする。
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コメンテータープロフィール
みずほ銀行産業調査部で 小売・流通アナリストに10年以上従事。2016年同行を退職後、中小企業診断士として独立、開業。同時に、慶應藤沢イノベーションビレッジでベンチャー支援活動を開始。並行して、流通関連での執筆活動を継続し、TV出演、新聞、雑誌などへの寄稿、コメント提供、講演活動などを実施中。2016年よりITmediaビジネスオンライン「小売流通アナリストの視点」、2021年よりビジネス+IT「流通戦国時代を読み解く」 を連載中2020年よりYahoo!公式コメンテーター。2021年8月「図解即戦力 小売業界」(技術評論社)を発刊。