見解外食産業はコロナ禍で大きなダメージを受けたことは記憶に新しいと思うが、この時の教訓は、業態によりその影響がかなり異なったため、業態が分散している企業のほうがリスク分散が計られ、ダメージが少なかった、ということだ。吉野家は牛丼のダメージが少なかったため、業績への影響は軽いほうだったが、それは結果的に運が良かったとも言える。牛丼への依存度がかなり高い吉野家としては、経営的には陳腐化リスクも含め、より多くの業態に分散した柱を作ることが重要なのである。様々な新業態を投入すると共に、吉野家はシェアレストラン、アトツギレストランといった、外食ベンチャーシードをサポートする事業も立ち上げている。新事業の種を支援しつつ、うまく成長を支援しつつ、自社内にM&Aで取り込むというオープンイノベーション的な体制整備も進めている。何があたるかわからない新事業開発には多様性への挑戦が必要なのである。
コメンテータープロフィール
みずほ銀行産業調査部で 小売・流通アナリストに10年以上従事。2016年同行を退職後、中小企業診断士として独立、開業。同時に、慶應藤沢イノベーションビレッジでベンチャー支援活動を開始。並行して、流通関連での執筆活動を継続し、TV出演、新聞、雑誌などへの寄稿、コメント提供、講演活動などを実施中。2016年よりITmediaビジネスオンライン「小売流通アナリストの視点」、2021年よりビジネス+IT「流通戦国時代を読み解く」 を連載中2020年よりYahoo!公式コメンテーター。2021年8月「図解即戦力 小売業界」(技術評論社)を発刊。
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