輸出は6カ月連続プラス、22年11月来の高い伸び-円安が押し上げ
Bloomberg
補足季節調整値でみると、輸出が前月比+1.2%の一方で輸入が同+1.5%となったことで、貿易赤字額は同+6.3%拡大しています。 主因は中東情勢の緊迫化に伴う化石燃料の値上がりでしょう。 なお、円安で輸入金額が膨張することを理由に、貿易赤字の主因を円安に求める向きも少なくありません。 しかし、円安は一方で輸出額の増加にもつながるため、円安が必ずしも貿易赤字の拡大につながるとは限らないことには注意が必要でしょう。
1995年早稲田大学理工学部工業経営学科卒業後、第一生命保険入社。1998年日本経済研究センター出向、2000年より第一生命経済研究所経済調査部、2005年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了、2016年より現職。あしぎん総合研究所客員研究員、跡見学園女子大学マネジメント学部非常勤講師を兼務。総務省消費統計研究会委員、景気循環学会理事、あしかが輝き大使、佐野ふるさと特使、NPO法人ふるさとテレビ顧問。専門は経済統計、マクロ経済分析。著作に「経済危機はいつまで続くか」(平凡社新書)、「MMTとケインズ経済学」(ビジネス教育出版社)等。
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