見解元々の問題は学校および市教育委員会側にあるのは自明です。4月10日に資料を紛失していたにもかかわらず、結果的に大した調査もせず、5月24日に公表したことにあります。あまりにもすべてが杜撰です。情報漏洩の際の決まり文句であり、逃げ口上にもなっている「学外やネットへの流出は確認されていない」と宣言したことには開いた口がふさがりません。公表までの一か月にわたる調査内容をしっかり精査すべきです。生徒が資料を見て、さらにスマホで撮影していることから、その時点の流失、さらにはその後での流失を疑うべきであり、当然のことながら、資料の発見後、公表後にも続けて漏洩の調査をすべきです。生徒が一度撮影した画像を言われる通り、すべてを消去するとは思えず、また虚栄心の高い中学生であれば悪気なくネットに公表することも十分あり得ます。事件後の生徒への対応も疑問です。
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コメンテータープロフィール
1989年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程通信工学専攻修了、工学博士。同年、京都工芸繊維大学助手、愛媛大学助教授を経て、1995年徳島大学工学部教授、2005年神戸大学大学院工学研究科教授。情報セキュリティ大学院大学客員教授。情報通信工学、特にサイバーセキュリティ、インターネット、情報理論、暗号理論等の研究、教育に従事。加えて、インターネットの文化的社会的側面についての研究、社会活動にも従事。内閣府等各種政府系委員会の座長、委員を歴任。2018年情報化促進貢献個人表彰経済産業大臣賞受賞。 2019年総務省情報通信功績賞受賞。2020年情報セキュリティ文化賞受賞。電子情報通信学会フェロー。
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