記事の見出しにおいて「中ロや北朝鮮の脅威を初明記」とあるが、確かに国家が関与するサイバー攻撃の存在を否定しないが、中国やロシア、そして北朝鮮だけが脅威ではない。特に西側の対立軸として、日本では北朝鮮の名前が挙がるものの、サイバー攻撃全体における北朝鮮の位置づけが極めて脅威という確たる証拠が多いとは考えられない。心象として「北朝鮮ならさもありなん」というところであろうか。必ずしも国家が関与するサイバー攻撃が主たる脅威ではない。国家に関与しない、あるいは小国のテロ組織が新たな「貧者の核兵器」として(傭兵のごとく悪意を持ったハッカー集団を雇い入れて)サイバーテロを企てることも想定する必要がある。国家という枠組みを主体にサイバー空間を考えることで、サイバー攻撃だけでなくサイバー空間の本質を見誤らないことを望む次第である。
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コメンテータープロフィール
1989年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程通信工学専攻修了、工学博士。同年、京都工繊大助手、愛媛大助教授を経て、1995年徳島大工学部教授、2005年神戸大学大学院工学研究科教授(~2024年)。近畿大学情報学研究所サイバーセキュリティ部門部門長、客員教授。情報セキュリティ大学院大学客員教授。情報通信工学、特にサイバーセキュリティ、情報理論、暗号理論等の研究、教育に従事。内閣府等各種政府系委員会の座長、委員を歴任。2018年情報化促進貢献個人表彰経済産業大臣賞受賞。 2019年総務省情報通信功績賞受賞。2020年情報セキュリティ文化賞受賞。2024年総務大臣表彰。電子情報通信学会フェロー。
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