見解スバルという企業の、いまが大きな転換期。 それを象徴する話題である。 BEV(バッテリーEV)に対して、トヨタとの協業と、スバル独自開発への大きな投資。カーボンニュートラル燃料の活用を見越しての、ストロングハイブリッド車の導入など、経営として難しい舵取りが必要な時期だ。 そうした中で、スバルにとって最も重要なのはスバル全体としての「ブランド価値」をどう維持していくかだ。 「レガシィ」や「アウトバック」という名称が国内市場から消えても、 「スバル」というブランドに対して、どう筋を通していくのか? スバルブランドは、日本でも、また主力市場であるアメリカでも、 ユーザー主導型で築き上げられた印象がある。 2020年代中盤から後半にかけて、スバル自身による、スバルのブランド価値再構築に向けた積極的な動きを期待したい。
コメンテータープロフィール
専門は世界自動車産業。周辺産業として、エネルギー、IT、高齢化問題などをカバー。近年の取材対象は、先進国から新興国へのパラダイムシフト、EV等の車両電動化、自動運転、情報通信のテレマティクス、高齢ドライバー問題や公共交通再編など。日本自動車ジャーナリスト協会会員。福井県永平寺町エボルーション大使。
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