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三牧聖子

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同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授

報告

解説討論会後の視聴者調査ではリベラルメディアのCNNのみならず、共和党やトランプに近いFOXテレビでもハリスを勝者とした。討論会後FOXニュースに出演したトランプは、司会者がハリスに有利な形に討論を誘導したと不満を表明。「(司会者を含めた)3名との戦いだった」と訴えた。討論会での自分のパフォーマンスが見劣りするものであったと自覚していたからこそ、「ハリスと司会者との共謀」によって本来のパフォーマンスができなかったと主張したのだろう。 今回の討論会でトランプ陣営は、副大統領としてのハリスの実績を問いただすことを戦略としていたという。結果、そうした議論はほとんどできなかったが、討論会後の試聴者調査を項目別にみると不法移民や経済など有権者の関心が高いテーマの対応においては、ハリスよりトランプに期待する人が依然多く、政策面でハリスに説得されていない人は多い。トランプはこの点の攻撃を続けるだろう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 西山隆行

    成蹊大学法学部政治学科教授

    見解討論会を巡るトランプの発言が非常にぶれていますが、思ったほどのパフォーマンスを示すことができなかった…続きを読む

  • 飯塚真紀子

    在米ジャーナリスト

    補足トランプ氏は、今回の討論会を主催したABCテレビをフェイクニュースと呼び、ABCテレビ全員と司会者の…続きを読む

コメンテータープロフィール

三牧聖子

同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授

アメリカ政治・外交、国際関係論、平和研究。東京大学教養学部卒、同大大学院総合文化研究科で博士号取得(学術)。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学助手、米国ハーバード大学、ジョンズホプキンズ大学研究員、関西外国語大学助教、高崎経済大学経済学部国際学科准教授を経て2022年より現職。著書に『戦争違法化運動の時代-「危機の20年」のアメリカ国際関係思想』(名古屋大学出版会、2014年)共訳・解説に『リベラリズムー失われた歴史と現在』(ヘレナ・ローゼンブラット著、青土社)。

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