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三牧聖子

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同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授

報告

解説バイルズ選手をめぐっては、共和党の副大統領候補J.D.バンスの過去の発言も改めて物議を醸している。バイルズ選手は、金メダルが期待されていた前回東京オリンピックで決勝戦で棄権し、メンタル・ヘルスに不安があり、体と心を守るために棄権したと説明した。バイルズ選手の決断は、自身の心身よりも、メダルの獲得や結果を優先することが求められがちなアスリートのメンタル・ヘルス問題に一石を投ずるものとして、多くの賞賛の声を集めた。 バンス氏はフォックスニュースに出演した際、バイルズ選手が棄権したことを讃える向きがあることについて、「人間が強さを示した瞬間や英雄的な瞬間ではなく、弱さを見せた瞬間に対して称賛するもの」と疑問視する発言をした。バンス氏はこれ以外にも過去の発言をめぐって多くの物議を醸しており、共和党内からも副大統領候補として適切かどうか、疑問の声があがる事態となっている。

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コメンテータープロフィール

三牧聖子

同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授

アメリカ政治・外交、国際関係論、平和研究。東京大学教養学部卒、同大大学院総合文化研究科で博士号取得(学術)。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学助手、米国ハーバード大学、ジョンズホプキンズ大学研究員、関西外国語大学助教、高崎経済大学経済学部国際学科准教授を経て2022年より現職。著書に『戦争違法化運動の時代-「危機の20年」のアメリカ国際関係思想』(名古屋大学出版会、2014年)共訳・解説に『リベラリズムー失われた歴史と現在』(ヘレナ・ローゼンブラット著、青土社)。

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