【速報】「僕がやったらパワハラ」と維新吉村氏 斎藤知事に『辞職』説得 しかし、知事は「続投宣言」 「全ての人事権を持つ知事が懲戒処分を決定づけるのは間違った権限執行」と吉村氏
自身のパワハラなどの疑惑を巡り、全会派から辞職を要求されている兵庫県の斎藤元彦知事は9日午後5時すぎから囲み取材に応じ「県民に説明していくことが大きな責務」と話し、「続投」を宣言しました。 ■【動画で見る】吉村氏が言った「あかんかったらクビ」が現実に 維新ついに斎藤知事へ辞職要求 知事は改めて続投を強調 「辞職」するよう直接説得を行った日本維新の会の吉村洋文共同代表は、斎藤知事が「辞職」を否定したこと受け、記者団の取材に対し「自分に非はなかったのか改めて考えて」と語りました。
■食い違った元側近との証言 「告発者探し」問題なしと見解
元西播磨県民局長が告発した斎藤知事に関する様々な疑惑を巡っては、内容の一部について知事本人も事実と認めています。 また、百条委員会では、斎藤知事が「告発者探し」を行ったことについて厳しく批判されたものの、斎藤知事は、告発文は『誹謗中傷性の高い』文書だとして、「告発者探し」を『告発された当事者』である片山安孝前副知事が担当したことは「問題なかった」と持論を展開。 元局長を第三者による「外部調査」ではなく内部調査で懲戒処分としたことも「問題ない」と繰り返しました。 このほかにも側近だった片山前副知事が、百条委員会で「第三者機関で調査を行うべきと幹部が知事に進言していた」と証言しましたが、斎藤知事は「進言があった記憶はない」と否定し、2人の間で認識が食い違う場面も見られました。
■全会派が辞職要求へ 吉村氏が『直接説得』「僕がやったらパワハラ」
知事の証人尋問を受け、最大会派の自民党は6日、「斎藤知事は道義的責任がある」として、今月12日に辞職を申し入れることを決め、公明党や立憲民主党の県議らでつくる会派などほかの会派もこの申し入れに加わる方向となりました。 慎重な姿勢を見せていた維新も9日、斎藤知事に「辞職」と「出直し選挙」を求める申し入れを実施。 また、日本維新の会の吉村洋文共同代表は7日、斎藤知事に対し辞職するよう「直接説得」を行ったということです。 吉村共同代表は、9日午後5時すぎ記者団に対し、斎藤知事と話した内容について以下のように答えました。 【日本維新の会 吉村共同代表】「先週末、土曜日に話をしました。僕も同じ知事ですから『職員がいる中で、知事という権限を持った、すべての予算権や人事権を持った知事が物を投げる、机を叩くという行為は、やってはいけない』という話もして、そして『これはもし僕がやったらパワハラになるだろう』と思います」 「告発文書の中に、自身のパワハラの記述がある以上、やはり早期の行動として、『自分が早期に結論を出すのではなくて、しっかりとその段階で公務員失格や懲戒処分を知事が方向性を決定づけてしまうのは間違った権限執行ではないか』という話を致しました」 「そして、なかなか実際には、兵庫県の県政が十分にうまく進んでいない状況があるということを考えれば『間違っていることは素直に間違っていると認めて、謝って、そしてさらに前に進めるということであれば、知事を辞職して県民の皆さんに問うべきではないか』という話を致しました」