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松崎健夫

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映画評論家

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補足『正体』は2022年にWOWOWの連続ドラマWとして一度映像化されています。今回の映画化にあたって主人公・鏑木を演じる俳優名を伏せた宣伝手法をとっていますが、これは物語構成とも同期していて興味深いです。また、ドラマ版で鏑木役を演じたのは亀梨和也さん。4〜5組の出会いを描いて、全4話の構成で240分の作品でした。そのため、半分くらいの尺になるであろう映画版で、4人のメインキャストと物語をどう絡ませてゆくのかも注目ポイントだと思います。藤井道人監督は今年に入ってからも、Netflix映画『パレード』、現在上映中の『青春18×2 君へと続く道』を監督。現状アナウンスされている新作だけでも、撮影監督の木村大作さんと組んで全編フィルムで撮影する『港の灯(仮)』、Netflixシリーズとして岡田准一さん主演で今村翔吾さんの小説を映像化する「イクサガミ」があり、相変わらずの多作ぶりを極めておられます。

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コメンテータープロフィール

東京芸藝術大学大学院映像研究科映画専攻修了。テレビ、映画の現場を経て執筆業に転向。『WOWOWぷらすと』『米粒写経 談話室』『シン・ラジオ〜ヒューマニスタは、かく語りき〜』など、テレビ・ラジオ・配信番組に出演。YouTube『そえまつ映画館』を毎週金曜日に更新、Loftにて『映画解説講座』を定期開催中。『キネマ旬報』『DVD&動画配信でーた』劇場パンフレット等に多数寄稿、共著に『現代映画用語事典』(キネマ旬報社)などがある。ゴールデン・グローブ賞の国際投票権を持ち、キネマ旬報ベスト・テン選考委員、田辺・弁慶映画祭審査員、デジタルハリウッド大学客員准教授などを務めている。日本映画ペンクラブ会員。

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