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益尾知佐子

益尾知佐子

認証済み

国際政治学者/九州大学大学院比較社会文化研究院教授

報告

見解無差別かもしれませんが、偶発的な事件ではないでしょう。6月10日には吉林省で米国人の講師等も刺されていますから。中国社会の閉塞感と、中国メディアによる近年の反米・反日的かつ扇情的な報道が、相乗効果で起こした事件だと思います。いま現在、中国政府が日米との関係悪化を望んでいるわけではないですが、国際関係の緊張を受け、社会的な共存も難しくなりつつあります。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 高口康太

    ジャーナリスト、翻訳家

    見解本当に無差別といって良いのでしょうか。中国では「社会への報復」から事件を起こす例は少なくありませんが…続きを読む

  • 中島恵

    中島恵

    認証済み

    ジャーナリスト

    見解動機などが明らかになっていないため、真相はわかりませんし、今後も明らかにならないかもしれませんが、他…続きを読む

コメンテータープロフィール

益尾知佐子

国際政治学者/九州大学大学院比較社会文化研究院教授

専門は現代中国の対外政策、国際関係論。東京大学総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。小倉高校在学中にアメリカに、東京大学教養学部在学中に中国に交換留学してサバイバル力を磨く。日本国際問題研究所研究員、エズラ・F・ヴォーゲル教授研究助手、早稲田大学講師などを経て現職。ハーバード大学イェンチン研究所協働研究学者、中国社会科学院・外交学院訪問学者などを歴任。単著に『中国の行動原理──国内潮流が決める国際関係』、『中国政治外交の転換点──改革開放と「独立自主の対外政策」』、共著に『中国外交史』、訳書にエズラ・F・ヴォーゲル『日中関係史』など。好きなものは国境。

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