中国、台湾漁船を拿捕 金門島周辺の海域
中央社フォーカス台湾
見解これは非常にまずいです。中国は台湾を自国のものとしていますが、同じ論理で東シナ海・南シナ海の「管轄海域」(中国が一方的に主張する自国の「海洋国土」)を捉えてきました。中国の国内行政上は、金門島周辺海域も、セカンド・トーマス礁周辺も、尖閣諸島周辺もみな同じなのです。中国は3年ほど前から尖閣諸島の領海に入る全日本漁船を追尾してきていますが、6月15日以降、国内行政上の新ルールが適用されたため、今後は尖閣諸島周辺でも同様の事態が発生し得ます。 ここで重要な違いがあるとすれば、海上での実力差です。金門島は台湾から遠いため、台湾の海巡署は十分な人員が配置できていません。私たちが中国の国内行政を変えることはできませんが、海上での守りを強化することはできるはずです。また、中国は海を巡って全方位で同じ問題を引き起こしているため、国際連携の強化は当然の選択となります。
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専門は現代中国の対外政策、国際関係論。東京大学総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。小倉高校在学中にアメリカに、東京大学教養学部在学中に中国に交換留学してサバイバル力を磨く。日本国際問題研究所研究員、エズラ・F・ヴォーゲル教授研究助手、早稲田大学講師などを経て現職。ハーバード大学イェンチン研究所協働研究学者、中国社会科学院・外交学院訪問学者などを歴任。単著に『中国の行動原理──国内潮流が決める国際関係』、『中国政治外交の転換点──改革開放と「独立自主の対外政策」』、共著に『中国外交史』、訳書にエズラ・F・ヴォーゲル『日中関係史』など。好きなものは国境。
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