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牧野和夫

牧野和夫

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弁護士/弁理士/米国ミシガン州弁護士(芝綜合法律事務所客員)

報告

「相乗り出品」や「偽造品」に対する新しいタイプの法的措置と言えます。提訴に至った法的根拠は、知的財産権の侵害ではなく、商品の値段により「正規品が駆逐されるシステム」を提供するなど、ECサイト等が偽造品の廉価販売業者への適切な対応を怠ったこと(おそらく不法行為)を理由に損害賠償請求をしています。 企業の正規品の「偽造品」が他社により製造・販売された場合には、通常の対応は、当該正規品を保護している商標や特許、意匠(商品デザイン)、不正競争行為などの知的財産権の侵害を根拠として損害賠償請求を行うことになりますが、今回の提訴は、「偽造品」に対する新しいタイプの法的措置と言えます。

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コメンテータープロフィール

牧野和夫

弁護士/弁理士/米国ミシガン州弁護士(芝綜合法律事務所客員)

早稲田大学、琉球大学法科大学院、関西学院大学商学部・法学部、同志社大学商学部の各講師。最先端法務研究会座長。早大法卒、ジョージタウン大ロースクール法学修士、General Motors Institute優等修了、ハーバードロースクール交渉戦略プログラム修了。いすゞ自動車法務部課長、アップルコンピュータ、クレディスイス生命保険各法務部長、内閣司法制度改革推進本部法曹養成検討会委員、国士舘大学法学部教授、大宮法科大学院大学教授、一橋大学法科大学院講師等を歴任。専門は法律・知的財産・IT・海外法務・M&A・人工知能・自動運転・創薬等。著書は「初めての人のための契約書の実務」等77冊を数える。

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