Yahoo!ニュース

倉田雅弘

倉田雅弘認証済み

認証済み

ライター/編集者

報告

見解弘兼憲史先生が、作品のリアリティを確保するため、執筆にあたり綿密な取材を行なうのは有名です。 昨年、読売新聞のインタビューでは、連載40年を迎えた「島耕作」シリーズがご自身のライフワークで「その時々で起こったことを入れなければという思いがあった」とも語っています。 現実に起きている事象、あるいはそれに類似した事象を描けば、確かにリアリティは強化されますが、その一方でモデルとした現実の事象に良くも悪くも影響を与える諸刃の刃でもあります。 今回、問題とされている台詞ですが、該当回を読む限り、ちょっとした混ぜっ返しで、本編の流れ上どうしても必要な台詞とは思えませんでした。それ故に情報の検証や取捨選択に抜かりがあったのでしょうか。ともあれ公式に謝罪した以上、ご本人も編集部も注意不足であったことは認めているようです。 フィクションとそのモデルケースの関係について、考えさせられるニュースでした。

コメンテータープロフィール

ライター・編集者。出版社にて単行本・電子書籍の編集を経験した後、2004年頃からフリーランスに。漫画・アニメ・映画関係の紹介や取材、コラムの執筆や、漫画・ライトノベルの編集などを手がける。web媒体ではマグミクス、リアルサウンド、現代ビジネスほかに寄稿。

関連リンク(外部サイト)

倉田雅弘の最近のコメント

  • 倉田雅弘

    ライター/編集者

    見解庵野秀明監督はリメイクを手掛ける際、随所を現代的にアップデートしながらも原点となる作品の再現には徹底…続きを読む

    こちらの記事は掲載が終了しています

  • 倉田雅弘

    ライター/編集者

    補足ご本人から声明が出されましたが、梶浦由記さんは、今回のKalafina復活ライブに関与されていないそ…続きを読む

    こちらの記事は掲載が終了しています