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久保田博幸

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金融アナリスト

報告

見解6月の米雇用統計では、非農業雇用者数が前月比20万6000人増と市場予想の20万人増を上回ったが、4月と5月はいずれも下方修正された。失業率は4.1%と、前月から0.1%上昇。平均時給の上昇率は前月比が0.3%、前年同月比が3.9%とほぼ予想通り。これを受けて市場では労働需給の引き締まり感が薄れ、緩やかに正常化に向かっているとの受け止められ、米長期金利は低下し、米国株式市場ではダウ工業株30種平均は反発し67ドル高。そしてナスダック総合株価指数とS&P500種株価指数は過去最高値を更新した。FRBによる9月の利下げ観測が再燃した格好に。ただし、昨日休むと4連休となることで、参加者もそれほど多くなく、薄商いのなかでの上昇ともなっていた。来週に入ってからの動きもあらためて確認したい。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 渡辺浩志

    ソニーフィナンシャルグループ シニアエコノミスト

    解説米雇用統計が労働需給の緩和を示す結果だったことで、9月利下げ期待が高まり、米長期金利が低下。金利敏感…続きを読む

コメンテータープロフィール

フリーの金融アナリスト。1996年に債券市場のホームページの草分けとなった「債券ディーリングルーム」を開設。幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルともなった。日本国債や日銀の金融政策の動向分析などが専門。主な著書として「日本国債先物入門」パンローリング 、「債券の基本とカラクリがよーくわかる本」秀和システム、「債券と国債のしくみがわかる本」技術評論社など多数。

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