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小山堅

小山堅

認証済み

日本エネルギー経済研究所 専務理事・首席研究員

報告

見解現時点では、イランを巡る中東情勢の緊張と地政学リスクの高まりは、中東の石油供給には大きな影響は及ぼしていない。そのため、原油価格の上値は重くなっている。しかし、万が一、不測の事態発生で中東の石油供給に支障が発生するようなことになれば、原油価格は一気に急騰・高騰する可能性がある。原油価格の高騰は欧州だけでなく、米国でもインフレを再燃させる懸念がある。また、大統領選挙を控え、原油価格とガソリン価格は、社会・政治問題ともなりうる。欧州および米国で、インフレがなかなか収まらない状況が続く中、原油価格を始めとするエネルギー価格の動向には大いに注目していく必要がある。

コメンテータープロフィール

小山堅

日本エネルギー経済研究所 専務理事・首席研究員

専門は国際エネルギー情勢の分析とエネルギー政策の研究。エネルギー安全保障問題やエネルギー地政学に詳しい。

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