解説チーム一丸で掴んだ１ー０勝利は素晴らしく、選手たちを１試合で成長させたと思いますが、やはり西尾選手の出場停止がもし３試合となれば、パリ五輪の出場に大きく関わる準々決勝まで出られないということで、非常に痛い裁定となります。また、いわゆる本職のセンターバックは元々４人なので、中国戦でスタメンだった高井幸大、西尾の退場で途中から出てきた木村誠二、そして終盤にサイドで守備を固めた鈴木海音の３人で、過密日程をやりくりしていかないといけなくなります。現在は右サイドバックながら、ユース時代はセンターバックだった半田陸が選択肢となるでしょう。さらに緊急事態となればボランチの田中聡やサイドバックの関根大輝、内野貴史あたりもできなくはないですが、あくまで「ポッシブル」ということであり、上に行くほど厳しい試合になる大会で、守備の要として期待されたセンターバックが複数試合いなくなるのは本当に痛いです。
コメンテータープロフィール
タグマのウェブマガジン【サッカーの羅針盤】 https://www.targma.jp/kawaji/ を運営。 『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを製作協力。著書は『ジャイアントキリングはキセキじゃない』（東邦出版）『勝負のスイッチ』（白夜書房）、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』（ソル・メディア）『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』（内外出版社）など。プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。ＮＨＫ『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の”天才脳”」監修。
