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川端康生

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人口は横浜市よりちょっと多い程度。そもそも内戦を経て国が成立してからまだ30年しか経ってない。それなのに初参加のフランス大会から6大会のうち、準優勝1度、3位2度。すごいとしか言いようがありません。 もちろん能力の高い選手がいるし、試合巧者でもあるのだけど、この強さというか、しぶとさはそれだけでは説明できない気がします。 思い出すのはボバンの飛び蹴りです。凄惨な民族紛争がサッカー場にも持ち込まれた90年代初め、ビッチに乱入したサポーターを警官隊が警棒で殴り始めたとき、サポーターを守ろうとボバンが警官に立ち向かったのでした。 W杯は国の総合力の戦いと言われます。そこには国民性も含まれる。クロアチアには命賭けのリアリティが皮膚感覚としてまだある。負けても一生懸命やれば…なんて甘やかな社会ではなく、勝たなければ生き抜けない現実です。 強さの根っこにはそんな歴史もある気がします。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 杉山孝

    フリーランス・ライター/編集者/翻訳家

    クロアチアが3位となるのは、初出場となる1998年以来のことです。当時もズボニミール・ボバンという強…続きを読む

コメンテータープロフィール

1965年生まれ。早稲田大学中退後、『週刊宝石』にて経済を中心に社会、芸能、スポーツなどを取材。1990年以後はスポーツ誌を中心に一般誌、ビジネス誌などで執筆。著書に『冒険者たち』(学研)、『星屑たち』(双葉社)、『日韓ワールドカップの覚書』(講談社)、『東京マラソンの舞台裏』(枻出版)など。

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