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勝俣範之

勝俣範之

認証済み

医師/日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授

報告

解説ステージ0の乳がんとは、非浸潤がんのことであり、乳管や小葉の中にとどまっているがんのことを言います。浸潤して、転移を起こすようなことはほとんどなく、手術でほぼ完治できるがんです。このがんの特徴として、乳管内にとどまっているのですが、広い範囲の乳管に広がっている場合、2つ以上の病巣がかなり距離が離れている場合には、乳房全摘になることがあります。逆に、乳管内に広範囲に広がっていない場合、1か所のみの病巣であり、部分切除(乳房温存術)可能であれば、部分切除が適応になります。

コメンテータープロフィール

勝俣範之

医師/日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授

1988年富山医科薬科大学医学部卒。1992年より、国立がんセンター中央病院勤務。多くの臨床試験の立案、実施に携わる。国立がん研究センター中央病院乳腺科・腫瘍内科外来医長を経て,2011年日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授に就任。『がんの総合内科医』として,抗がん剤治療から緩和ケアまで、患者の生活の質を重んじ支える医療を実践しているほか、正しいがん情報の普及を目指して、SNSや他のメディアでも、情報を積極的に発信している。 がん薬物療法専門医、日本臨床腫瘍学会協議員。

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