Yahoo!ニュース

影山貴彦

影山貴彦

認証済み

同志社女子大学教授/コラムニスト

報告

見解記事のポイントとなるのは、「調査は複数回答が可能なもので、合算したことは誤り」という点でしょう。同一人物が複数回答した可能性があるデータにも関わらず、数字全てを合算してしまったという点が問題視されています。   単なるケアレスミスなのでしょうが、もしかすると意図的にニュースをより刺激的にするために合算したのではないか、という疑念を抱かれる可能性もあるはず。いずれにせよデータとして正確でないものを前提に報道することは、あってはならないと言えます。 テレビメディアは新聞等の活字メディアに比べて、チェック体制に甘さがあることは否定できません。でありながら、テレビに触れる人の数は番組にもよりますが膨大です。 時間の制約があることは一定の理解をしますが、それは活字メディアも同じ事です。 誤報の訂正を知らずにスルーしてしまう視聴者も数多くいます。慎重にも慎重を期した番組作りを望みたいところです。

コメンテータープロフィール

影山貴彦

同志社女子大学教授/コラムニスト

同志社女子大学メディア創造学科教授 コラムニスト 。早稲田大学政治経済学部卒 関西学院大学大学院文学研究科博士課程中退毎日放送(MBS)プロデューサーを経て現職 。専門は「メディアエンターテインメント論」。朝日放送(ABC)ラジオ番組審議会委員長 /スポーツチャンネルGAORA番組審議会副委員長 日本笑い学会理事/「影山貴彦のテレビ燦々」(毎日新聞)等コラム連載。著書に「テレビドラマでわかる平成社会風俗史」「テレビのゆくえ」「おっさん力」等

影山貴彦の最近のコメント