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伊藤さゆり

伊藤さゆり

認証済み

ニッセイ基礎研究所 経済研究部 常務理事

報告

報道によれば、今回摘発の対象となったライスブルガー(帝国の市民)の構成員は全国に2万1000人、うち1割が暴力的な手段も辞さない危険な存在という。 現在も戦前のドイツ帝国が存続し、ドイツ連邦共和国の正当性を認めず、その消滅を望む。 ドイツ国内では、コロナ禍によって陰謀論の勢いが増しているということだ。 欧州で「独り勝ち」してきたドイツ経済も、ロシアからの安価なガス供給と中国市場の高成長という前提が崩れ、苦境に陥っている。23年の成長率はEUの欧州委員会がマイナス0.6%と27の加盟国で最も低い水準を予測するほどだ。 発足から1年のショルツ政権の支持率も伸び悩む。 陰謀論が勢いを増しやすい環境が続くことが危惧される。

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コメンテータープロフィール

伊藤さゆり

ニッセイ基礎研究所 経済研究部 常務理事

1987年早稲田大学政治経済学部卒。2005年同大学大学院商学研究科修士課程修了。日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)を経て、2001年ニッセイ基礎研究所入社。2023年より現職。早稲田大学商学学術院非常勤講師(2015年度~)、経団連21世紀政策研究所研究委員(2017年~)、グローバル・フォーラム「欧州政策パネル」メンバー(2019年〜)など兼務。近著に、『EUと新しい国際秩序』(日本評論社、共著)、『沈まぬユーロ』(文眞堂、共著)

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