補足海外から労働力を頼るべきという意見もありますが、様々な観点から考える必要があります。まず、海外では移民戦略があり、自国にメリットがある人々に限っているということです。また、移民側もスキルがある方は賃金が高い国に行き、わが国のような賃金の低い国には来なくなっています。なし崩し的に移民を受け入れた場合、日本が混乱する可能性があります。日本では十分に議論されているとは言えない状況です。実際、受け入れ推進側の意見は一時的な労働力の確保としか見ていない議論や、イデオロギー的なものが見られます。欧米のエコノミストと議論すると、彼らは自国の移民政策を失敗と考えており、限定的かつ戦略的にすべきと答える方が多いです。海外の事情を踏まえた冷静な議論をすべきです。
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コメンテータープロフィール
専門はマクロ経済及び金融制度分析。大阪勤務時の経験から関西経済、地方創生、万博の経済効果なども研究。日経新聞夕刊の十字路などマスコミ寄稿も多数。著書は「大阪の逆襲」(共著、青春新書インテリジェンス)、「大阪が日本を救う」(単著、日経プレミアシリーズ)。
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