見解内閣には既に防災担当大臣がおり、また内閣府の中に担当部局もあります。その意味である程度各省庁を横串できる仕組みができているといえます。また、近年、内閣府や内閣官房では、新たな組織を作りすぎた結果、行政組織がかなり複雑化していると言う問題もあります。防災省と言うのは、1つのアイディアと思いますが、まずは現存の枠組みをどのように最大限生かすかを考えることが重要と思います。新しい組織を作るのは時間がかかります。その前に出来ることを急いでした方が能登の復興には意味があると思います。同時に複雑となった統治機構の改革も行われるべきと考えます。防災省といった1つの役所だけでなく、行政組織全体も考えていくことが行政や財政の効果を最大化するために重要でしょう。
コメンテータープロフィール
専門はマクロ経済及び金融制度分析。大阪勤務時の経験から関西経済、地方創生、万博の経済効果なども研究。日経新聞夕刊の十字路などマスコミ寄稿も多数。著書は「大阪の逆襲」(共著、青春新書インテリジェンス)、「大阪が日本を救う」(単著、日経プレミアシリーズ)。
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