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石井綾華

石井綾華

認証済み

特定非営利活動法人LightRing.代表理事

報告

解説余命宣告を受けると、本人だけでなく家族も、死への不安や恐怖、後悔などに襲われてしまいます。そのため、余命宣告を受け入れたり、平常心を保つのは非常に難しいとされています。  しかし、その中で些細なことでも「生きる希望」を持つことは心の健康のためにもとても大切だとされています。闘病生活の心の支えになるだけでなく、それ自体が余命にも影響することもあります。心の状態と体の生理機能は互いに影響しあうもので、良い精神状態は病気への抵抗力を高めると考えられているためです。  反対に、余命が限られている事を知らされた後も、どうしても受け入れることが出来ずに心的反応が病的な状態、いわゆるうつ病のような状態になってしまう場合もあります。その場合、少しでも闘病生活の質の向上や、その方の余命自体も伸ばすために、病気治療と一緒に専門機関でのうつ病治療を受けることが大切になります。

コメンテータープロフィール

石井綾華

特定非営利活動法人LightRing.代表理事

精神保健福祉士|若者自殺対策全国ネットワーク共同代表 平成元年生まれ。18歳でNPOを設立し20歳で法人化。 12年間、子ども若者の自殺、孤独・孤立問題解決のため 友人や家族等の身近な者による支援技術養成("ユースゲートキーパー"養成研修)及び支援活動を合計20,150名へ展開。 ピアサポートを重視し、全国各地の支える側の思春期・青年期のためのオンライン居場所(ringS)を運営。 自殺問題、孤独・孤立問題に関する有識者として東京都自殺対策総合会議委員等を務める。 著書『思春期学 第20章 一般市民の潜在能力と可能性』|第11回日本ユースリーダー賞受賞

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