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東野篤子

東野篤子

認証済み

筑波大学教授

報告

見解台湾の外からの初めての救援隊としてトルコの救援隊が加わったのに、日本の救援隊は加わっていない…という批判を目にしますが、今回のトルコの救援隊は、ドローンを駆使した山間部(落石が激しくて通常の救援隊がなかなか入れない)での捜索活動に特化した救援隊で、人数も7名と少数精鋭です。しかも、台湾側からの要請に基づくものとも報じられています。現地で地震後の混乱が続く中、台湾としては、今この瞬間に欲しい支援を絞り込み、知見、経験、技術を持つ国にピンポイントで要請している様子がうかがえます。 今回の台湾地震で「日本も役割を果たすべき」という声が強いことは大変素晴らしいことです。その際にはまずは現場に行くことを目的とするのではなく、トルコのドローンのように、日本が比較優位を持ち、かつ今の台湾に求められている分野を慎重に検討し、提案することが求められるでしょう。

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  • 楊井人文

    弁護士

    見解はるばるトルコから救助隊が派遣されているのに、日本の動きが見えません。日本にも国際救助隊があり、多数…続きを読む

コメンテータープロフィール

ヨーロッパ統合論、ヨーロッパの国際関係、国際政治。EU・中国関係、EUのEastern Partnership(EaP)、EU・ロシア関係など、EUの対外政策を中心に研究。発信内容は個人の見解であり、所属先を代表するものではありません。

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