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東野篤子

東野篤子

認証済み

筑波大学教授

報告

8月中の複数に渡るクリミアでの「爆発」についても、ロシア政府は「事故」として扱ってきました。そしてこの記事にも書かれていますが、今回のクリミア大橋での火災もロシア側は偶発的な事故と説明しています。しかしウクライナのポドリャク大統領府長官補佐はさきほど、クリミアに関連して「強奪されたものはウクライナに戻されなければならない」とツイート。単なる火災ではなく、ウクライナ側の攻撃であることを示唆しています。 プーチン大統領は東部・南部4州のロシア編入を宣言することで、ウクライナの反転攻勢を弱め、米欧諸国からの武器供与等の支援を控えさせる狙いがあったと思われますが、ウクライナ側は攻撃の手を緩める気配はありません。むしろウクライナとしては「これで4州とクリミアは同じ状況になったのだから、クリミアだけが特別視される必要はない」と腹を括り、クリミアへの攻勢を躊躇しなくなったとさえ言えます。

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コメンテータープロフィール

ヨーロッパ統合論、ヨーロッパの国際関係、国際政治。EU・中国関係、EUのEastern Partnership(EaP)、EU・ロシア関係など、EUの対外政策を中心に研究。発信内容は個人の見解であり、所属先を代表するものではありません。

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