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林信行

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報告

教科書のデジタル化はiPad登場の2010年以降、多くの教育者や学生の悲願だったが出版社利権がそれを阻んでいた。2012年、教科書が分厚く重い医学生がMEDISHAREという活動を通し教科書デジタル化を求めたが出版社から2億6000万円の補償を求められたことがあった。 ここで教科書デジタル化のメリットをまとめよう。何百冊持ち歩いても大きさ重さが変わらずどこへでも持ち歩ける点、検索ができる点、マーカーや付箋で印をたくさんつけても本が汚れない点は大きなメリットだ。文字の拡大や音声読み上げ、代替操作で視覚・運動障がいを持つ人に扱いやすい点も良い。 ただ、こうした要件を満たしても本当に使いやすいか否かは仕上がりの品質で大きく変わる。品質が悪いと紙の本より扱いづらい。また開発者の都合で突然、使えなくなるリスクもある。 デジタル化を進める委員には是非、こうした点も留意し品質重視の議論を進めて欲しい。

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コメンテータープロフィール

林信行

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未来の風景を求めて1990年にテクノロジージャーナリストとして活動を開始。パソコン、ネットインフラ、ネットビジネス、スマートフォン、タブレットの最新トレンドや企業動向を取材し、さまざまな媒体で発信。アップル、グーグルなど米国IT大手の経営者やデザイナーの取材で知られる。iPhone登場後は、テクノロジーと良いデザインの両立の重要性を訴え企業向け講演やコンサルティング活動を開始。現在はAI全盛時代を見据え、「22世紀に残すべき価値」を求めて現代アート、地域と伝統、教育など広範なテーマを取材しソーシャルメディアで発信中。REVOLVER社社外取締役、ダイソン財団理事、金沢美術工芸大学客員教授。

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