補足私も大使館の末席で働いたことがあるが、「信任状捧呈式」というのは大使館の最重要イベントである。 特命全権大使というのは、一国を代表して任国に赴き、その派遣される相手が日本であれば天皇陛下であり、信任状捧呈によって正式な関係性が始まるわけである。 私が働いたのは、ベラルーシという小さな国の日本大使館だったので、現地に駐在しているのは臨時代理大使だけであり、正式な大使は駐露大使が兼務していた。なので、信任状捧呈式には、まずロシアからベラルーシに大使ご一行をお招きする必要があり、特有の苦労があった。 今回のロシア大使のように、信任状を渡しながら、その模様が非公開というのは、現状の日露関係を反映した、やはり異例な現象であろう。
コメンテータープロフィール
1964年静岡県生まれ。主な著作に、『不思議の国ベラルーシ ―ナショナリズムから遠く離れてー』、『ウクライナを知るための65章』(共編著)など。趣味は音楽鑑賞(主に1950~1970年代のソウル、ロック、ポップス)と、サッカー観戦(清水エスパルスのサポーター)。
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