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橋本愛喜

橋本愛喜

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フリーライター

報告

見解大型車AT限定免許創設によりドライバー不足を解消しよう、という考えは非常に安直です。 外国人労働者や女性の受け入れも同様ですが、なぜ「入口」を緩和すれば人手不足が解消されると思うのでしょう。 AT免許にすることで国が期待しているのは「若者の参入」であることは明白です。実際、若者に聞いたところ6~7割がAT限定です。 しかし、そんな彼らが大型車に乗るには、いずれにしても教習所で大型免許を取る手間がかかるので、元がATだろうがMTだろうがあまり関係ありません。 本当に現場に若者を入れたいならば、大型AT車限定免許を作るのではなく、「準中型免許」を廃止したほうが必ず若手は入ります。 かつては普通免許でも4トンが乗れましたが、現在は最大積載量2トン以上のトラックを運転するには準中型免許が必要で、これが若者を中・大型で走ることの多い中・長距離輸送の現場から遠ざけた大きな理由になっています。

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コメンテータープロフィール

フリーライター。大阪府生まれ。元工場経営者、トラックドライバー、日本語教師。ブルーカラーの労働環境、災害対策、文化差異、ジェンダー、差別などに関する社会問題を中心に執筆・講演などを行っている。著書に『トラックドライバーにも言わせて』(新潮新書)。メディア研究

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