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グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  

報告

見解農水省の資料によれば元々資源高により米の生産コストも急上昇しており、特に光熱動力費や肥料代が重圧となっています。この状況を受けて、令和6年米では「概算金」(JAが米を出荷した農家に払う前払い金。米の市場価格の基軸となる)を30%~50%引き上げており、これが米の市場価格の値上がりの一因となっています。要はコスト高に応じた、正当な値上げでしかありません。 一方で、相対取引価格(集荷業者と卸売業者との間で取引する時の価格)の上がり分を見るに、集荷業者で米不足への備えとしての米の確保が生じ、それが値上がりをけん引している可能性があります。実際、先日江藤農水大臣も、昨今の市場における大幅な値上がりの背景の1つには、集荷業者の間で新米の確保に向けた競争が過熱していることがあるとの見方を示しています。業者間の取り合いが価格上昇の一因になっているとするものです。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 松平尚也

    農業ジャーナリスト、龍谷大学兼任講師、AMネット代表理事。

    補足令和の米騒動から考えるべきは、米価格が高騰しても農家の米作り継続がいまだ難しい現状である。実際、米販…続きを読む

コメンテータープロフィール

不破雷蔵

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ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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