見解以前も書きましたが、文化の歴史は翻案の歴史です。過去には原作に忠実だった傑作ドラマも多ければ、原作から飛躍した傑作ドラマも数多くありますね。どちらが良い・悪いというものではありません。 もちろん、原作ファンが二次創作を肯定的・否定的に評価するのは全く自由であり、健全なことです。ただ、せめてここにある多くのコメントのように、ドラマを見た上での評価であって欲しい。エンタメ支援の経験上も、見ていないものをダメと決めつけて批判されるほど、作り手にとって辛い、心折れることはないのです。まして2次元から3次元に変更する以上、変更ゼロということはあり得ない中、それでは原作ものの映像化じたいが委縮しかねません。 最後に、今回は手塚プロ・ご遺族も、明らかにこのドラマ化を応援していますね。事前に見出しで『セクシー田中さん』を持ち出してまで批判を煽ったメディアは、猛省すべきだと思います。
コメンテータープロフィール
弁護士(日本及びニューヨーク)。骨董通り法律事務所 for the Arts 代表。日大芸術学部・神戸大学大学院・iU・CATで客員教授。専門はエンタテインメント・メディアの法律と契約、著作権法、肖像権・メタバースなど情報法。 内閣府知財本部・文化庁ほか委員。デジタルアーカイブ学会法制度部会長、JPASN常任理事、エンタメロイヤーズネットワーク理事。近著『18歳の著作権入門』(ちくま新書)、『エンタテインメント法実務』(弘文堂・編著)、『ロボット・AIと法』(有斐閣・共著)ほか。
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