見解昨今のニュースを見ているとバイトに応募する側が、騙されて応募しないように気をつける程度の対策で防げると考えている人が多くいるのがわかります。 しかし、実際に加害者になっている人の中には知的能力に制約がある人やまだ判断能力の十分備わっていない子供も当然一定割合含まれます。いくら気をつけていても言葉巧みにリクルートしてくる犯罪者には敵いません。 医療刑務所で医師をしていると、知的能力の問題から他者に搾取され、唆され、脅され犯罪に手を染めた人にも多く出逢います。捕まったことでようやく解放されたとホッとしている人もいるほどです。 自衛を促すだけでなく、入口となっているSNSや違法な求人を載せている求人サイト、匿名で履歴を残さず通信できるアプリなどをしっかり取り締まっていかねばこういった犯罪は根絶やしにはできないのではないかと感じます。
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コメンテータープロフィール
1991年7月8日生まれ。 秋田大学医学部卒業。 精神鑑定などの司法精神医学分野にも興味を持ち、現在は精神科病院勤務の傍ら医療刑務所の医師としても務める。
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