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藤野智哉

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精神科医

報告

見解教職員においてはその業務量の過多、保護者との関わり、児童のことなどで個々人にかかる時間的、体力的、精神的負担はとてつもなく、実際に精神科に受診をされる患者さんはとても多くいます。 市教委単位で教員の負担軽減目的のプランや対策の強化を目指したこういった活動は素晴らしいとは思いますが、調査があくまで神戸市教育委員会の独自の調査であるため結果の解釈には少し注意が必要です。 この大ストレス社会、みなさんでも「メンタルの不調を感じたことがあるか」と聞かれればないと答える人の方が少なくはないでしょうか? こういった調査は他の職種で行われた際のデータや過去のデータと比べてどうであるかなどを検討、評価しなければその数値だけが一人歩きしてしまうリスクがあります。 ただ、いずれにせよ教職員の精神的負担が問題となっていることには間違いがなく、問題の提起には役立つのかなと感じました。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 井上智介

    精神科医/産業医

    見解神戸市に限った話ではないでしょう。実際に2022年度の公立学校教職員の人事行政状況調査でも、精神疾患…続きを読む

  • 妹尾昌俊

    教育研究家、一般社団法人ライフ&ワーク代表理事

    見解今回の数字が独り歩きしないかは心配ですが、教職員のメンタルケアはとても重要です。保護者等からの理不尽…続きを読む

コメンテータープロフィール

1991年7月8日生まれ。 秋田大学医学部卒業。 精神鑑定などの司法精神医学分野にも興味を持ち、現在は精神科病院勤務の傍ら医療刑務所の医師としても務める。

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