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藤野智哉

藤野智哉認証済み

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精神科医

報告

見解2013年にいじめ防止対策推進法が制定されてからこの10年間、小中学校で不登校になる児童の数は増加の一途を辿っています。もちろん不登校の原因は多岐にわたりますがいじめが要因の一つとなることは言うまでもないでしょう。 精神科を受診される患者さんの中にもひどいいじめにあい、心を病んでしまった方は多くいます。内容によってはいじめという範疇ではなく明らかな犯罪であることもあります。しかし、当時の大津市教育委員会が当初、いじめとの関連は「判断できない」としたように、現在でもいじめにより事件が起きた際の調査で十分な検証がなされず「関連が判断できない」「関連はなかった」と判断されることが多くあります。 学校の中の出来事であっても、いじめというオブラートに包んだまま扱うことが正しいのかはきちんと考えられる必要があります。加害者にとっては一瞬のことでも被害者にとっては一生のトラウマとなることもあります。

コメンテータープロフィール

1991年7月8日生まれ。 秋田大学医学部卒業。 精神鑑定などの司法精神医学分野にも興味を持ち、現在は精神科病院勤務の傍ら医療刑務所の医師としても務める。

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