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出口保行

出口保行

認証済み

犯罪心理学者/東京未来大学こども心理学部教授

報告

解説拘置所に勤務していた時、こうした高級車を専門に盗む犯罪者の心理分析を何例も行いました。 どれも組織犯罪で、役割が細分化されており、プロの仕事でした。 目当ての車を探す担当、盗みの実行犯、解体担当、部品輸送担当、輸出担当と事細かに役割が分担されていて、その各々が確実に犯行を前に進めて行っています。 狙われてしまうとなかなか抗うことは難しいのですが、日常できる些細な防犯は実行しましょう。 まずは車庫を含めた家をきれいに保つことです。雑然としているところを犯罪者は好みます。整理整頓されているとわずかな変化も知られてしまうだろうと思うので犯罪者は手を出しにくくなります。 またそれは車本体も一緒です。きれいに洗車していること、それだけで犯罪者は近寄りがたいと感じます。 割れ窓理論という理論で、環境を美化し整えることによって犯罪者の接近を防ぐものとなります。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

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    防犯アドバイザー/犯罪予知アナリスト

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    元刑事部捜査第一課・警部補/一般社団法人スクールポリス理事

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コメンテータープロフィール

出口保行

犯罪心理学者/東京未来大学こども心理学部教授

東京学芸大学大学院修了後、法務省に心理職として入省。全国の少年鑑別所・刑務所・拘置所で犯罪者を心理学的に分析する資質鑑別に従事。分析した犯罪者数は1万人を超える。その他、法務大臣官房秘書課国際室勤務等を経て、2007年に法務総合研究所室長研究官を最後に退官し、東京未来大学教授に着任。2013年からは学部長。TV等メディアを通しての発信も多く、年間の報道・情報番組の出演は200本を超える。バラエティでもフジテレビ「全力!脱力タイムズ」のレギュラーを8年以上続けている。近著に、「犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉」(SB新書、2022年)、「犯罪心理学者は見た危ない子育て」がある。

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