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赤坂英一

赤坂英一

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スポーツライター

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解説「もっと完投を増やしたい。先発で投げる以上、目指すべきは最後まで投げ切ること」 以前、大瀬良にインタビューしたとき、あの人懐っこい笑顔で、しかし力強くそう語っていた。完投の数はリーグ最多だった2019年の6が最高で、決して多いほうではない。エースを張っている以上、常に肩、肘の状態と相談しなければならない事情もある。 それでも、大瀬良は「最後まで投げ切ること」を念頭に置いてやってきた。そういう思いを抱くようになった背景には、巨人のベテラン・菅野の存在がある。 自己最多の15勝を挙げて自身初の最多勝のタイトルを獲得した2018年。同じ15勝でタイトルを分け合った菅野に、最もほしかった沢村賞をさらわれた。その明暗を分けたのが完投の数で、僅か2だった大瀬良に対し、菅野は10完投。「俺はまだまだだな、と思いました」と大瀬良は言っていました。 今回のノーノー達成を機に、さらなる成長を期待します。

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  • 西尾典文

    野球ライター/野球ジャーナリスト

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コメンテータープロフィール

1963年、広島県出身。法政大卒。デビュー作は2002年の『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)。『最後のクジラ 大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生』『プロ野球二軍監督』(同)などの電子書籍版も発売中。『失われた甲子園 記憶をなくしたエースと1989年の球児たち』(同)が第15回新潮ドキュメント賞ノミネート。他に『すごい!広島カープ』『2番打者論』(PHP研究所)など。東スポで毎週火曜『赤ペン!!』連載中。青学大・原晋監督著『魔法をかける』、元広島・達川光男著『広島力』、俳優・萩原健一の自叙伝『ショーケン』(すべて講談社)の構成も務めた。東京運動記者クラブ&日本文藝家協会会員。

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